鬼ころしがやばいと言われる理由と口コミ

鬼ころし

出典:鬼ころし

「鬼ころし」がやばい、という口コミをネットでよく見かける。

何がやばいのか?本当にやばいのか?

「鬼ころし」について、深掘りしていきたい。

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鬼ころしとは

「鬼ころし」は商標登録された商品でない。

アルコール度数が高くて辛口の日本酒のことをさして、「鬼ころし」という。

もともとの由来は、平安時代に、京都の大江山に住み着いていた「酒呑童子」という酒好きの鬼を退治する時に、酒を飲ませ酔っ払わせて退治したという逸話から生まれたネーミング。

「鬼のように屈強な男でも酔い潰れてしまうぐらいうまく、アルコール度数の高い酒」のことを「鬼ころし」と呼ぶ。

様々な酒造の「鬼ころし」があり、値段も味も品質も少しずつ違うが、たいていの「鬼ころし」が安い!

驚くほど安い!

紙パック入り180mlで、122円。

ジュースかと思うような値段で売っている。

そんな鬼ころしは、一部のネットユーザーから、「アル中の酒」と呼ばれている。

なぜそんな悪名がついてしまったのか?

理由はいくつかある。

鬼ころしがやばいと言われる理由

2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の書き込み

鬼ころしには、ストローがついている。2017年の2チャンネルには、ストローがついている理由について、こう書かれていた。

身体が震えてる奴らには常識なんやが、手で持ち上げて飲む体勢やと半分くらいこぼれるんや。
ストローが付いてたら身体がどれだけ震えようがストローの先を口の範囲内に持って行ければ、もう逃がさんと飲める。
それさえできん状態でもストローなら地面に置けば飲めるんや

それに対して、2018年、ネットニュースの取材記事にて、鬼ころしの製造メーカー「清洲桜醸造株式会社」は、こう答えている。

一般的に紙パックの飲料にはストローが付属します。「鬼ころし」も同様で、特別な理由はありません

しかし、2チャンネルの書き込みが具体性を帯びていたため、真相をよそにあらぬ噂が広まってしまった。

体が震える人のためにストローがついている

という噂だ。

噂を助長するような光景

コンビニで、赤ら顔のおじさんが、震える手で「鬼ころし」を買っている光景を見たことがないだろうか。

Xにもこんなつぶやきが見られた。

アル中のおじさんは、コンビニに入って、秒で鬼ころしを手に取り、店の前でチュッと吸う

アルコール依存性の人の脳は、アルコールを渇望するようになっている。血中のアルコール濃度が下がると、一刻も早くアルコールを摂取したくてたまらなくなる。

そんなときに、コンビニやスーパーに出回っていて、ジュース並みに安く、13〜20度と度数が高い「鬼ころし」はうってつけなのだ。

鬼ころしを好む人がアルコール依存症になるのではなく、アルコール依存症の人に鬼ころしは好まれやすいということだ。

海外の反応

そもそも海外では、公共の場での飲酒を法律で禁止している国もある。そういった国では、コンビニの駐車場で酒を飲んでいる、赤ら顔のおじさんを見ることはない。

また、お酒が、〝子供用のジュースのような紙パックに入れられて、コンビニで売られている〟ということに驚く海外の人もいる。

依存性のあるものが〝手軽〟に買えるということ自体、危うさをはらんでいる。(鬼ころし自体のもつ危険性というより、消費する側の問題ではあるが)

依存性、と言えば、話は変わるが〝眠剤〟にも依存性がある。

眠剤の中に、エスゾピクロンという名前のものがある。この薬は、飲んだ後に苦味を感じる人がいる。

この苦味は胃からのぼってくるものなので、翌朝まで苦みが残ることがある。

この苦味はデメリットのように思うだろうが、苦味があるから、

  • 〝眠剤をきりたい〟
  • 〝のまなくても眠れるようになりたい〟
  • 〝まずは生活習慣から見直そう〟

という気持ちを引き起こさせてくれる。

〝飲みやすくない〟ことが、実は患者のメリットになっている。

そこから考えると、〝手軽に酔える酒〟は、酒飲みに優しいのだろうか?

優しくないのではないだろうか。

すべての人が、適度に酒と付き合える人ではない。〝手軽さ〟がデメリットになることもある。

鬼ころしの口コミ

日本での口コミ

買ったその場で飲みきれるので、とにかく飲みたいという衝動を叶えてくれる

買った直後に店の前で一気飲みされてる人を何度も見たことがあります(アルコール飲料を取り扱う店のバイト員の口コミ)

家族の目が光っている場合は、紙パックに入ったストローで飲むタイプの酒が飲みやすい

「鬼ころし」は手軽に飲めるがゆえに、節度を超えた飲み方をする人もいるようだ。

酒は不安やイライラを紛らわしてくれる。ストレス発散のために飲む人もいるだろう。

しかし、その効果は一時的だ。効果が失われると、不安やイライラが再燃する。するとまた、飲酒したくなる。

それを繰り返すうちに、〝イライラや不安を解消するために飲む〟から、〝飲まないとイライラしたり、不安になる〟という状態に変化する。こうなると、酒が手放せなくなる。

酒好きであればこそ、節度を大切にして飲酒すべきだ。歴史のある「鬼ころし」。消費者には、健康を保っておいしく味わってもらいたい。

海外からの口コミ

日本にはジュースのパックに入ったアルコール飲料がある

その商品を思いださせないでくれ。そいつのせいで、何度も二日酔いになった

日本は、外で飲んでも違法じゃない。だから、この商品はお手頃価格でどこでも酔っ払うことができる

日本でそういう商品をみると、とても違和感を感じる

歩きながら飲んだことがある

「鬼ころし」は手軽に飲めて度数が強い。

また、日本では海外と違って、公共の場所での飲酒が禁じられていないので、〝買ってすぐに飲める〟と海外から注目を集めている。なかには、どうやら飲み過ぎてしまう海外の人もいるようだ。

鬼ころしで代表的なものは、〝清洲城信長鬼ころし〟。やや辛口で、芳醇な香りとコクのある味わいが人気。

「全国燗酒コンテスト」のお値打ち熱燗部門で2年連続金賞受賞している。1984年の発売以来、30年以上愛され続けている。そこからも、「鬼ころし」は日本の文化だと言える。

誇り高い文化として、海外に勧められるように、飲み過ぎない「鬼ころし」との付き合い方を広めていきたい。